外壁塗装に失敗しないためには外壁塗装に使用される塗料選びも重要になります。
ただ単に価格が高いものを選ぶのではなく、自分の住んでいる家や環境に合った塗料を選ぶことで料金を安く耐用年数を延ばすことが出来ます。
塗料についての知識がないと業者が提案した塗料になるため「本当にその塗料で大丈夫なのか?」初心者にとっては判断がしづらいですね。最悪の場合、高くて質の悪い塗料をオススメされて大損をする可能性があります。
そうならないためにも塗料の種類と特徴について理解しておいた方が良いかもしれません。
塗料の種類と特徴
塗料にはグレードというものがあり、それぞれ耐用年数や価格が異なっています。
ただし、どんな塗料を使用しても業者が手抜きなくしっかりと施工しなければ塗料がもつ耐用年数を発揮できない点だけは注意が必要です。
下記の単価では3回塗り(シーラー等+中塗り+上塗り)の合計単価になります。
これが悪徳業者の場合だと3回塗りで2,500円〜3,500円程度のシリコンが1回塗りで2,500円〜3,500円の単価で提案してくることもあるので注意が必要になります。
単価や耐用年数に幅がある場合は同じシリコン塗料でもグレードが違っていたり、各メーカーによって異なります。
耐用年数はあくまでも期待できる耐用年数であって塗料がきちんと機能することが出来る年数になります。
つまり、必ずしも下記に記載されている年数まで持つわけではないことを覚えておきましょう。
塗料の種類 |
耐用年数 |
料金 |
塗料の特徴 |
---|---|---|---|
アクリル塗料 |
約5年〜7年 |
1,000円〜1,500円 |
価格は安いが耐久性能は低い。 |
ウレタン塗料 |
約8年〜10年 |
1,800円〜2,000円 |
密着性に優れている塗料。 |
シリコン塗料 |
約10年〜15年 |
2,500円〜3,500円 |
現在最も主流となっている塗料。 |
フッ素塗料 |
約15年〜20年 |
3,500円〜5,500円 |
価格は高いが耐久性能が高い。 |
光触媒塗料 |
約15年〜20年 |
4,200円〜5,000円 |
認定施工店でなければ取り扱っていない塗料。 |
無機塗料 |
約20年〜25年 |
5,000円〜5,500円 |
塗料の原料に無機物を配合した塗料。
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塗料の成分
塗料は【顔料・添加剤・合成樹脂】の3種類の成分を混ぜ合わせたものになります。
顔料:色やツヤを決める役割
添加物:塗料を均等にする塗料に特別な機能を持たせる役割
合成樹脂:耐久性などの保護機能の役割
この中でも合成樹脂は耐用年数に関わるので塗料を選ぶ中でも最も重要です。
合成樹脂には更に4種類【アクリル合成樹脂・ウレタン合成樹脂・シリコン合成樹脂・フッ素合成樹脂】に分かれています。
合成樹脂には油性(強溶剤・弱溶剤)、水性に分類されています。
水性には1液タイプと2液タイプの2つに分かれています。
水性と油性の違い
水性と油性の大きな違いは希釈剤がシンナーか水かの違いです。
強溶剤はラッカーシンナー、弱溶剤は塗料用シンナーを希釈剤にすることが多いです。
これによって耐用年数に違いが出てきます。
同じメーカーのシリコン塗料でも油性と水性の場合だと油性の方が耐用年数が長いです。
近年では水性・油性どちらのタイプも耐用年数はそれほど変わらないと言われていますが油性の方が長いです。
特に北海道地域である雪の降るエリアでは油性をオススメします。
1液タイプと2液タイプの違い
簡単に説明をすると1液タイプは缶を開ければそのまま濡れますが耐久性能は低く、2液タイプは取材と硬化剤を混ぜないと濡れませんが耐久性能は1液タイプよりも高いです。
また値段は2液タイプの方が1,2割ほど高いです。
メーカーと塗料選びのポイント
各塗料メーカーから類似する塗料が販売されているため、どのメーカーでどの塗料がいいのかサッパリ分からない方も多いでしょう。
実際には現場を見た業者が仕様を決定しますが覚えておきたいのが上記にも書かれているように塗料にはそれぞれの特徴があるため『全てのおいて完璧な塗料』は存在しません。
なので何処を拘ればいいのか?何を妥協しなければいかないことも多いです。
失敗しないためにも家の状況に応じて最適な塗料を選択する必要があります。
しかし、だからといって一般の方が全てを理解するのは困難でしょう。
なので塗料選びも重要ですが最も大切なことは『信頼できる業者を探すこと』でもあります。
例え自分に塗料の知識がなくても信頼のできる業者に依頼をすれば安心して家の塗装を任せることが出来ます。
その為、信頼できる業者を探すためには複数の業者に問い合わせて自分の要望・質問にきちんと応じてくれる業者にお願いすると良いです。
また、塗料を選ぶ際にあと2つ押さえておきたいポイントを紹介します。
試し塗り
小さいカラーカットサンプルだけで見て決めてしまうと実際に外壁に塗った時とイメージが違ったりします。
そういったトラブルは外壁塗装をする際にかなり多いです。
トラブルを防ぐためにも業者に試し塗りを見せてもらうことで自分の要望に合った色やツヤなどを見極めることが出来ます。
ツヤ
ツヤ無し塗料を選択すると塗り替えをした感が全くなくなります。
満足のいく仕上りをするためにはツヤありは必要な事項になります。